管理者は一身独立⁈

管理者に求められる資質の中でも、「一身独立」は特に重要な基盤といえます。福澤諭吉が『学問のすすめ』で述べた「一身独立して一国独立す」という言葉は、自立した個人の存在が組織や社会の発展を支えるという思想を示しています。

「一身独立」とは、他者に依存せず、自らの判断と責任で物事を進められる状態を指します。管理者は日々多様な意思決定を迫られますが、周囲の意見に流されてばかりでは、組織を正しい方向へ導くことはできません。自分の価値観や判断基準という“軸”を持ち、状況を冷静に見極め、最適な選択を下す力が不可欠です。

さらに管理者は、トラブル対応や人間関係の摩擦など、精神的負荷の高い場面に頻繁に直面します。もし管理者自身が他人の評価に振り回される「他己依存」の状態であれば、部下からの信頼を得ることは難しいでしょう。

一方、一身独立の姿勢を持つ管理者は、周囲に左右されず自立した態度で仕事に向き合います。その背中を見た部下は主体的に動くようになり、結果として組織全体の自立性が高まります。

また、変化が激しく予測困難なVUCAの時代において、一身独立は管理者にとって“生き抜く力”でもあります。自ら学び、必要な情報を集め、自分の頭で考え、判断し、実行し、その結果に責任を負う。この一連の行動を積み重ねることで、チームは強くなり、組織は安定し、成果を生み出す力が育まれます。

「自分で、自分を、自分にする」。

管理者が一身独立することは、孤立することではありません。むしろ、自分という軸を確立することで、他者とより健全に関わり、組織を正しい方向へ導くための土台が整うのです。

まずは、自分自身の判断基準と向き合うことから始めてみてはいかがでしょうか。

ここまでお読みいただき、感謝してます!

☀☀☀☆~「愛」と「感謝」と「リスペクト」~☆☀☀☀
 教育コンサルティング研究所 代表講師 須永 昌明

お問い合わせはこちら
お電話でのお問い合わせはこちら